「NO CAT NO LIFE」猫との暮らしを楽しんでいるお宅のインテリアのご紹介 VOL.2
東京都世田谷区にお住まいの高山田ご夫妻。
憧れていた猫との暮らしが現実的になったとき、「今のマンションでは手狭になるかもしれない・・・」と引越すことを決め、物件を探しているうちに、折角ならばとマンションを購入することがトントン拍子に決まっていったそう。
ご夫婦とも建築関係のお仕事をされていることもあり、住居空間にはかなりのこだわりをお持ちです。
床・壁・天井を張替え、キャットウォークを設けたりと、猫とともに気持ちの良い生活ができるよう入居前にリノベーションを施したそう。
床は無垢材を使用。足触りがとても気持ちいいのであえて裸足のままで生活しています。
猫さんもとっても気持ちよさそうです~
リビングダイニングの広い壁一面はスモーキーグリーンの壁色に塗り替えました。
シルキーグレーのソファーが置かれたリビングは、床の無垢材やウッドチェストの木目感によってほっこりと温かみのある空間に。
大胆カラーの「マーク・ロスコ」が映えます!
こちらのお宅は旦那さまのこだわりで、住居に施した壁・床・天井の材料や質感が最大限活かされるよう、極力モノを出さずに、空間ごとの色のトーンを楽しんでいらっしゃるとのこと。
スモーキーグリーンの壁に、ベンチソファーのセルリアンブルーや、スツールのブラックが差し色になって、大人っぽくありながらも遊び感があるダイニングスペース。
床の無垢材や家具の脚の木目が作り出すグラデーションも、モノが少なくシンプルだからこそ楽しめます。
ベッドルームも非常にシンプル!
壁はアイスグレーの壁紙に張替え、絨毯はダークグレーに。ベッドカバーとカーテンもトーンが少しずつ異なるグレー系をチョイス。
この微妙すぎるグレーグラデーションが楽しめるのも、ベッドとギターしかモノがない空間だからこそ。
洗面とトイレの床材はリノリウムという自然素材でダークグレーを使用。壁紙はスモーキーブルーに張り替え大人っぽい空間に。
リビングの横は書斎兼キャットルームになっていて、リビングと書斎を隔てる壁には大きなガラスをはめ込んだことで、どちらの空間もとても明るく開放的。
書斎部屋の壁一面に大きな本棚。
ご夫婦のお仕事関係の本がズラリ。
奥さまの前職の会社で保護していた猫さんをプリントして手作りしたミニクッションや、猫のブックエンドが本棚のアクセントに。
キャットルームも兼ねてますから、猫さんは本の横でリラックス。
本と猫ってなんでか似合いますよね~。
爪とぎは滑らないように、下に滑りどめを敷いているのだとか。
麻でできているので爪とぎやベッドにもなるトレイ。
猫さんのご紹介
シャイでビビリな性格な猫さんたち、お邪魔したときには猫ならではの場所でひっそりと身を潜めておりました。
飼い主さんにはデレデレのシャンソンちゃんですが、新居ではじめての訪問者に驚いてしまったようです。
驚かせてごめんね~
少しすると出てきてくれて、デスク下の猫たちのベッドスペースを見せてくれました。
シャンソンが寝ているドットのクッションは、こちらの新居に引越しする際、場所の変化に弱くビビリな性格の猫たちが少しでも安心できるようにと、前の住居のお気に入りだった場所で使っていたベッドカバーをリメイクした奥さまの手作り。
お気に入りのオモチャも見せてくれました(笑)
撮影の日は、猫さんたち固まっていましたので、旦那さまが撮影してくださった普段の猫さんたちの画像も合わせてご紹介します。
シャンソンちゃんの奥、カーテン裏で遊んでいるヨーデルちゃんとは仲良しの姉妹猫なんです。
こちらがヨーデルちゃん(笑)
リビングに設けられた、長~いキャットウォーク上がお気に入りの場所です。
シャンソン・ヨーデルちゃんには他にも2頭の兄弟がいて、お父さん・お母さん猫と、時期違いの兄妹5頭の、総勢11頭で野良生活をしていたところを、オフィスで飼い主がいない猫を保護している LOVE & Co. に保護されました。
奥様は LOVE & Co. のボランティアスタッフでもあり、大家族猫が保護された頃からシャンソン・ヨーデルちゃんのことは知っていたそう。猫との暮らしを具体的に考えはじめたおよそ1年後、まだ里親募集中であったシャンソン・ヨーデルちゃんを受け入れることを決めたのだそうです。
猫さんたちは普段このケージの中で眠ります。
猫は暗くて狭いところが落ち着くので、こういったアジトのようなスペースがあると、ゆっくり眠りたいときやちょっと怖い思いをした時なんかも逃げ込めていいですね。
シャンソンちゃんが使っている猫壱のチェックのケージは、震災時のポータブルケージとしても使えるので、避難が必要な際にはパタンと折りたたんでコンパクトに持ち運べて便利。
こんな風に普段からこちらのケージを使っているのであれば、避難時に例え場所や環境が変わったとしても、「このケージの中は安心できる自分のスペース」と分かるので、猫も少しはリラックスできるかもしれませんね。
インテリアのこだわりや参考にしているモノなどを伺ってみました
好きなインテリアのテイストは、「北欧系でシンプルなスタイルですね。雑誌類で好きでよく見るのは 『Lives』。 『I’m home』 は目の保養に見ています。また、仕事柄お客様の家は参考にさせていただいております。」
インテリアは、実際に見て触れて使ってみないと分からないことが多いですから、羨ましいお仕事の特権です。
好きなインテリアブランドは、ヨーロッパの高級ホテルや世界中のセレブたちに愛用されているイタリアの高級家具ブランドbaxter(バクスター)。「実際には手に届かない憧れのブランドですが、繊細かつ洗練されたユーモアのあるデザインが素敵で、ショールームの世界観も好きです。」
また、「B&B Italia も憧れの家具ブランドです。日本の家具メーカー HUKLA(フクラ) もシンプルななかにかわいさがあり、線もきれいで好きです。」
そういった憧れのブランドやショップをチェックしながら、新居に合う家具や小物をじっくりと厳選している最中なのだそう。
今オーダー中で半年後に届く予定のカール・ハンセンの椅子についても熱く語っていただきました。
「CH88 の木のハンドクラフト感とスチールの無機的な感じのバランスが絶妙なんです。背もたれの木部の両端部が角のようにのびていて実は肘掛にもなるような機能性とユーモアのバランスも絶妙です。座面をファブリックにしたら可愛いのですが、猫たちの爪とぎまっしぐらになるので座面も木の予定。脚の色を選べるのも楽しみのひとつ!」
「とりあえず」で揃えた感じのモノはこちらのお宅には見当たりません。数は少ないけれど、時間をかけて選び抜かれた愛着あるものばかり。
女性は、お気に入りの細々したものを飾ったり並べたりしたい性質ですから、そのあたり奥様は大丈夫なの?
「家の中で規制が緩やかな(笑)隠れ家っぽくなってるキッチン奥のパントリー。そこに唯一、わたしの好きなものを並べているコーナーを作って楽しんでいます。」
猫との暮らしの中でも、「譲り合い」の気持ちはとっても大切ですよね~
性質も性格も異なる人と猫が同じ空間を気持ちよく共有していくには、工夫を重ねたり譲り合う気持ちがあってこそ。今回のお宅訪問インタビューの中でも、猫愛に詰まったたくさんの工夫を凝らしたお話などを聞かせてくださいました。
シャンソン&ヨーデルちゃんのユーモア溢れる普段の生活ぶりは、Instagram で紹介されています。